タイ人と牛肉

meat-361271_640

タイ料理では、あまり牛肉を使った料理がありません。もちろん、牛肉料理もあるのですが、鶏肉や豚肉を中心としたものが多く、牛肉は使わないことが多いです。これには、いくつかの説があるのですが、大きく分けると3つあります。

第1に、牛肉の飼育の技術によるものです。日本の牛肉やオーストラリアの牛肉は、えさなどにもこだわり、食べる牛肉を育てるための技術が発展している一方で、タイではそれが発達していません。それが原因か、タイで牛肉を食べると、非常ににおいがきついのです。正直言っておいしくありません。これが最たる理由の一つだと思います。

第2に、タイ王国は上座部仏教の国ですが、地域によっては、ヒンズー教の潮流をたどっているものがあります。タイでは、ガネーシャ(首が象のヒンズー教の神様)が商売繁盛の神様として、非常に人気なことから、ヒンズー教(食牛は禁忌)の影響を受けているということも1つの原因といえるでしょう。

第3に、タイにおいて、牛はパートナー的な意味合いが強いということもあげられます。田舎に行くと、開墾したりする際には牛が必需ですし、力仕事を一緒に行っているパートナーという気分が強いようで、それを食べるなどという気にならないそうです。いわば、日本人が犬を食するのに抵抗がある、あの感覚だと考えてもらえば分かりやすいと思います。

以上3点挙げましたが、第1の原因によるものがかなりあります。したがって、もしタイ人が日本に遊びに来たら、しゃぶしゃぶの食べ放題に連れて行ってあげましょう。彼ら・彼女らは本当に感動して大騒ぎして食べます。「ホントにこれは牛肉ですか」といいながら。私がタイ人を観光案内する際、しゃぶしゃぶ食べ放題は欠かせません。

ちなみにすきやきというのはあまり好評ではありません。これは、タイにも「スキヤキ」というものがあるからなんですね。日本のそれとはまったく異なりますが、やはり、タイ人にとってスキヤキはタイのそれの方が良いようです。ですから、なおさらしゃぶしゃぶで勝負をするのです!