タイと仏教

2018年2月8日

前稿から続いているタイ人と宗教の話です。政治と宗教の話はさけるべしと言われますので、中々タイの宗教事情を聞く機会はないのではないでしょうか?

そこで、聞きにくい宗教の話を、書き綴りたいと思います。

タイは上座部仏教と呼ばれる仏教の宗派ということは前に書きました。上座部仏教は、修行によって信仰を支える宗派で、多くの制限がお坊さんには課せられます。

タイのお坊さんは黄色の袈裟を着ているので、一目でそうと分かります。さて、このタイのお坊さん、社会的地位は非常に高く、凡そ全てのタイ人から尊敬されます。

しかし、その一方で多くの制限もまたあります。食事は肉食禁止、妻を娶るのは当然、女性に触れることも・触れられることも絶対に禁止です。

女性のタイへの観光する方は注意して下さい。初めてだと、普通に歩いている、黄色の袈裟を着たお坊さんに「珍しいなあ」と握手を交わそうとしたりする事は、絶対にやめましょう。女性に触れられたお坊さん側が禁忌を破った事になってしまいます。写メはいいのではないでしょうか、その点は不明ですがたぶんOKしてくれる確率は高い気がします。

非常に禁欲的なお坊さんがゆえに多くの尊敬を集める事ができ、社会的地位も高いという事です。

したがって、禁欲的でないお坊さんは批難の的は当然、場合によっては逮捕されます。

私が思い出す事件はお坊さんがお寺を建立するという名目で多くの寄付を受けておきながら、そのお金を用いて海外で女性遊びで豪遊したところ、タイ当局に発見され、逮捕、実刑判決を受けたというものです。

このように、禁欲的な信仰心を持っていないと、お坊さんといえども大変な事態になってしまうというのは、それほどまでにタイ人からお坊さんは尊敬の的になっているという事の裏返しとも言えそうです。

ちなみに、私の家は大乗仏教の某宗派の檀家ですが、ウチの人曰く、「お坊さんに奥さんがいるなんておかしい!!」と、式辞ごとがある度に言います。これを毎度毎度、説明するのがとても大変です。