タイの警察官1 汚職警察官が多い?

2018年2月8日

 

警察官というと、正義の味方、ヒーローという感覚がありますよね。その証拠に子供たちに将来何になりたいと聞くと、「警察官!!」と答える子が多くいます。かくいう筆者も幼稚園の頃はそのようなことを言っていました。一方大人になるにつれて、警察官には、何やらしがらみが多いとか階級がとか、キャリアとノンキャリなど、なんか嫌な側面があるようにも思えて禁じえません。それでも、やはり、日本の警察官は正義の味方というべく基礎があると思います。

それでは、タイの警察官はどうなのでしょうか。庶民からの評判を聞けば一発、「最低だ」というのが回答です。というのも、タイの警察官は汚職警察官が非常に多いのです。例えば、タイには、ブランド物のコピーの市場のようなものがあります。(これ自体が違法ですが)この管轄の警察官は見回りをして、このようなことを言います。「ブランド物の商売をしたらだめですよ、もししたいなら、月々売り上げの10%を私によこしなさい、そうしたら営業をさせてあげる」と。コピーの市場は非常に大きく、市場関係者も多いので、すべての関係者にそれを行うと相当な汚職額になります。当然、違法です。しかし、市場関係者も、生活が懸かってますから、払わざるを得ません。そして、そのお金は、その担当した警察官のポケットへ入っていくのです。

また、うちの人の弟さんが違法薬物の所持で逮捕されたこともあります。持っていないにもかかわらずです。当時は、筆者はタイにいなかったので、庶民は戦うということを知らず、逮捕されることとなってしまいました。その話を聞いて、まずは、仮釈放を求めに筆者はタイまで飛びました。結果、10万バーツの保釈金で仮釈放をされました。あとは裁判だねと言って、筆者も日本に引き揚げたところ、引き揚げたら即警察官がやってきて、仮釈放は取消だ(本来は裁判所の令状がないといけないのですが)、別件の逮捕する。もし、このまま家で過ごしたいなら10万バーツよこせという始末です。結局、また泣き寝入りをして、逮捕されてしまいました。裁判官も汚職にまみれていることが多く、保釈金についても、結局返ってこずじまいでした。このように、タイの警察官についての悪事は非常に由々しき問題です。続きます。