タイ人にとっての王様はどのような存在なのか(1)

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タイの正式名称は「タイ王国」で、王様が存在します。タイにおいて、王様は恐らく、1番大事な方といえます。そして、その「大事な」という言葉の中には、超人気があるというニュアンスが存分に含まれています。そうなんです、タイで王様は大事というよりもむしろ、人気があるのです。もちろん、統治者としての尊敬の念も含まれていますが。

これとよく対比されるのが、イングランドと日本です。イングランドにおける王家は、かの有名な台詞「君臨すれども統治せず」を貫いているので、王家の人々が国家を統治することはありません。ただ、ダイアナ妃しかりチャールズ皇太子の新しい親王の名前しかり、王室ネタとも呼ばれるものが数多くあり、おおむね、イングランドにおいて王室は庶民に人気です。(ゴシップ関連も含みますが)これは、イングランドの王室の開放性にあるといわれています。事実、イングランド王朝の王家は大衆に対して、オープンでサービス精神満載です。

一方、日本の天皇はどうでしょうか。こちらは超閉鎖的です。正直、宮内庁が何をやっているのか庶民の我々が知るすべは少なく、どこかを訪問した、手を振っている、スピーチをしている、というような漠然としたイメージの存在です。憲法に謳われている象徴天皇制を見事に体現しているのではないでしょうか。天皇万歳と言ったりすると、何やら極右翼団体の構成員のように見られ、堅苦しい思いをしなければならないこともしばしば。

さて、主役のタイの王様です。こちらは開放的かつ権力も掌握しています。権力を行使することはほとんどありませんが、軍事クーデタなどが起きた時、王様が一声かけるだけで、庶民がクーデタに反感を持つようになったりします。また、王様の権力を弱めようとすると、「クーデタだ」と思う人も多々います。

現在のタイ王国の国王ラーマ9世通称プミポン国王は圧倒的な支持を、国民から取り付けています。おそらく、タイでプミポン国王を悪くいう人は皆無に等しいのではないでしょうか。しかし、プミポン国王は現在80代とご高齢で、ほとんど表舞台には出ず、ホアヒンと呼ばれる別荘地で静養をしています。(ホアヒンは日本の軽井沢のようなところです。)したがって、公務は国王の妹君や皇太子らが行っており、こちらもかなり王家という事もあって、プミポン国王ほどではありませんが大人気です。

それでは、タイでの国王について、何か気にしておかなければならないことは何なのかという事ですが、これは次の記事にて。